女性であるあなたが「MRへの転職」を検討するのは賢い選択です。
MRは、男女関係なく実力を発揮できる職種であり、むしろ女性の方がMRとして優秀な成績を収めることが多い仕事です。
ですので、「女性としての強み」を活かして、積極的にMRへの転職活動を進めてください。
あなたが気になっている
- 今の年齢や過去の経歴について
- MRに転職するための条件
- 全国転勤への対応について
- 結婚、出産、育児への配慮
- MRに転職してからのキャリアアップ
について、いろいろと詳細な話を紹介します。
- 女性として働きやすい職場
- 女性としてのキャリアプランを描きやすい企業
に転職するための「失敗のない戦略」をお伝えします。
女性MRとして転職する場合のベストな方法について、「実例も交えながら」紹介していきますね。
目次
女性MRへの転職
MRには女性が多い
MR業界におけるMRの男女比率を見てみると、年々女性の比率は増加しています。
新しく採用されるMRの場合の女性比率は、「ほぼ半数近く」になってきていて、外資系の製薬企業の場合は、むしろ女性の方が採用比率が多い状況です。
実際にMRとして現場を回っていても、東京や大阪周辺などの都心部では、「MRの半分が女性MR」で、地区によっては「6割~7割が女性MR」のエリアもあります。

また、年代的に見ると、20代のMRは圧倒的に女性MRの方が多いです。
MRは女性の方が向いている
MRの仕事は、ハッキリ言って、その仕事の性質から「女性」の方が向いています。
病院やクリニックの医師に対して、「自社品の医薬品の情報を届ける」のがMRの主な仕事なので、
- 前向きに医薬品の「勉強」をコツコツ継続する力
- 専門的な知識を相手に「的確に」伝えるスキル
が必要になります。
女性の場合は、
- 対人コミュニケーションスキルが高い上に
- 専門的な勉強をコツコツ継続できるタイプが多い
ので、MRは女性の方が向いているわけです。
実際にMRに求められる行動を見てみると、
MRに求められる行動
- 病院やクリニックにしっかりと定期的に訪問する。
- 最新の医薬品情報をこまめに医師に届ける。
- 医師から質問を受けたら的確な資料を素早く持参して説明する。
という対応力が求められます。
ですので、「きめ細やかなフォローのできる女性」の方が「MRに向いている」と言えます。
男女関係なく実力主義
MRは、男女関係なく、「実績がものをいう実力主義」の世界です。
期初に設定された「売上計画への達成率」が、そのままあなたの実績となるので、結果として出た数字が「あなたの評価」に直結します。
「女性だからとか、男性だからとか」は全く関係ないわけですね。
ですので、「自分の可能性にチャレンジしてみたい女性」には、MRはとても向いている仕事です。
MRとして担当するエリアは、基本的には「自分一人」で担当して施設を訪問することになるので、「担当エリアの実績はすべて自分で作る」ことになります。

さらにMRの場合は、他の営業職より平均年収が高いので、女性MRでも、30代で年収1,000万円プレーヤーは実際にいますし、それほど難しい話ではありません。
男女関係なく、MRに転職すれば、多くの場合「年収がアップ」します。
MR未経験者から女性MRに転職する条件
女性MRに転職するための経歴や年齢
あなたがMRに転職するためには、「いくつかの条件」があります。
その条件をクリアしていれば、MR未経験者でもMRに転職することができます。
その条件とは、
- 営業職としての経験がある。
- 年齢は20代が望ましい。
ということです。
まず1つ目の「営業職としての経験」についてです。
MRは基本的には「営業」なので、営業職の経験がなかったり、「そもそも営業が嫌い」だったりするとMRへの転職は厳しいです。
仮に営業職の経験がない場合でも、「店舗での販売職の経験」があれば、MRに転職できる可能性はあります。
そして2つ目の「年齢は20代が望ましい」についてです。
一般的にMRへの転職市場は、「30代」になると男女問わず徐々に厳しくなってきます。
特にMR未経験者がMRに転職する場合は、「20代である方が有利」であることは間違いありません。
製薬企業としても、「これから伸びしろのある」20代のMRを採用したいという背景があるわけです。
なお、よく勘違いしている人がいますが、MRに転職するために特に資格はいりません。
MRに転職するために
- 転職する前にMR認定資格を取得する必要はない。
- 薬剤師である必要もない。
- 出身の学部について文系・理系を問われることはない。
ということで、むしろ最近は文系出身のMRの方が多いぐらいです。

車の運転免許は必須
MRに転職する場合、資格は特にいりませんが、「車の運転免許」は必須です。
MRは、医師や薬剤師に面会するために「病院やクリニックに訪問」するわけですが、施設には必ず車で訪問します。
交通が不便な「地方都市」はもちろんの話ですし、公共の交通機関が発達している「東京や大阪などの都心部」でも、病院やクリニックには「車」で訪問します。
ですので、MRに転職するならば、「車の運転免許」を持っていないと仕事になりません。
ただ、施設に訪問するための営業車が「会社から用意される」ので、自分で車を持っている必要はないですよ。
また、女性MRの場合、特に気をつけて欲しいのは「仕事中における車の事故」ですね。
新人MR全体から見た事故率は、「圧倒的に女性の方が多い」です。
特に「ペーパードライバー」の女性の場合は、MRに転職したら最初の1~2年は車の運転には十分気をつけてください。
失敗しない女性MRの転職戦略
女性MRになるなら外資系の先発品メーカー
一般的に医薬品業界は「女性にとって働きやすい業界」と言われています。
製薬企業には、世間で言う
- ブラック企業
- 女性にとって不利な会社
は少ない傾向があります。
ですが、あなたがこれから女性MRとして転職を考えているならば、「外資系の先発品メーカーのMR」への転職を目指すことをオススメします。
医薬品業界が「女性にとって働きやすい業界」だといっても、やはり、女性にとって働きやすい環境がしっかりと整備されているのは、「外資系の製薬企業」です。

また、残念ながら、「内資系」の製薬企業の中には、まだまだ
- 年功序列
- 社歴主義
- 社内コミュニケーション重視
- 時には社内接待も重視
という「昭和の雰囲気」が漂う会社もまだまだあります。
ちなみに僕は、「5回の転職」を経験していて、「内資系」と「外資系」の両方を経験しています。
その経験から言えるのは、
- 男女間に差のない職場環境
- 女性社員へのいろいろな配慮
- 女性社員のキャリアプランを考えた制度
に基づいた「働きやすさ」は「外資系の方が全然上!」ということですね。

転勤が心配な女性MR
あなたはMRへの転職に興味はあるけれども、「転勤」が心配ですよね。
MRには「全国転勤があるもの」という定説がありますが、やはり「転勤はイヤ」ですね。
医薬品の情報を必要としている病院やクリニックは、全国すべての市町村にあるので、「全国転勤は仕方がない」とも言えます。
でも、製薬企業によっては、あくまでも全国転勤があるのは「表向きの原則」で、「女性MRの場合は、それなりに配慮がある会社」もあります。
特に、「外資系」の製薬企業のなかには、「初めてMRとして担当する配属エリア」を、ある程度希望できる会社もあります。
そして、その配属エリアでしっかりと結果を出せば、いきなり「地方に転勤させられる」ことはまずありません。
女性にとって、「見知らぬ土地へ転々と転勤していく」ことはやはり抵抗があるものです。
特に、「結婚や出産などのライフプラン」のことを考えると、全国転勤はできれば避けたいところです。
また、転勤のないMRとしては、CSOの「コントラクトMR」も一つの選択肢と言われています。
ですが、あなたが最初から「コントラクトMR」を目指すのは、僕はオススメしません。
「コントラクトMR」は、製薬企業に派遣されてその会社のMRとして働くわけですが、いろいろなデメリットがあります。
「コントラクトMR」のデメリット
- 自分にとっての「自社品」がない
- プロジェクト単位で「派遣先のメーカー」が変わる
- 安定感がなく「将来への不安」がつきまとう
「コントラクトMR」はこんなデメリットのある職種です。
ですので、あなたがまだ20代で、営業経験者であれば、「コントラクトMR」ではなく、「製薬企業のMR」をまずは目指してください。
また、仮に、製薬企業のMRに転職できずに「コントラクトMR」になった場合でも、将来、製薬企業のMRに転職してステップアップしてください。
結婚、出産、育児への配慮
女性の場合はいろいろな「ライフイベント」があるので、MRに転職する際は、
- 結婚
- 出産
- 育児
への配慮がされた製薬企業への転職が望ましいです。
結婚、出産、育児という点についても、内資系の製薬企業より「外資系の製薬企業」の方が「女性が長期間に渡って働けるための様々な制度」が充実していて外資系の製薬企業の方が配慮が行き届いていると言えます。
外資系の製薬企業なら
- 出産休暇
- 育児休暇
を取得するのは当たり前で、女性が出産、育児のための長期休暇を取った後の「スムーズな職場復帰への支援制度」も充実しています。
また、多くの外資系の製薬企業には、
- フレックスタイム制度
- 育児と仕事を両立する女性のための時短勤務制度
もあって、こういった制度を活用している女性社員も多いです。
外資系の製薬企業の方が、「女性社員が子育てをしながらでも働ける環境」が確実に揃っているのです。

女性MRに転職した後のキャリアプラン
外資系メーカーの中での女性MRのキャリアアップ
あなたが女性MRとして転職する場合、
「MRに転職した後、どういうキャリアがあるのか?」
という話はとても大切です。
まずは外資系の製薬企業に転職した場合のキャリアについて見てみます。
外資系の製薬企業の場合は、「女性MRがキャリアアップしていくための道筋」がしっかり作られていることが多いです。
具体的には、
- 女性MRとして、そのまま「管理職」にステップアップしていく
- 「本社勤務」にキャリアアップする
というキャリアプランです。
まず1つ目の「女性MRとして、そのまま管理職にステップアップしていく」というキャリアプランについて紹介します。
外資系の製薬企業ならば、「働く女性を支援するための制度」が充実しているので、「子育てをしながらマネージメントをしている管理職」もいます。
あなたが女性MRとして配属される職場でも、「育児と仕事を両立している女性管理職」がいる可能性が高く、「女性として将来目指したい上司が身近にいる」ということはとても心強いと言えますね。
2つ目の選択肢は、「本社勤務にキャリアアップする」というケースです。
「本社」に勤務地が限定されてしまいますが、「地区的な条件」が合えば、本社勤務は、「長期的なキャリアプランを描きやすい選択肢」だと言えます。
外資系製薬企業の「本社勤務」の場合は、「英語の習得」が必要になってきますが、会社として、
- 英語習得の支援プログラム
- 英語を学ぶための金銭的な補助
がある会社も多く、積極的に活用されています。
また、製薬企業の本社に勤務すれば、
- マーケティング
- 学術窓口
- 研修担当
- MRが使用する資材の作成
など、MRの現場経験を活かしたいろいろな仕事があって、なかには製品の「プロダクトマネージャー」として活躍している女性もいるのが、外資系の製薬企業の特徴です。

女性MRからCROへの転職
MRに転職して「MRの経験」を積んだ後の将来のキャリアプランとして、女性に人気があるのが「CROのモニター職」です。
CROとは、製薬企業の「新薬の治験開発業務を受託する会社」のことで、MRからの転職先としては、「モニター職」が人気です。
新薬の治験の「モニター」とは、簡単に言ってしまうと、「治験の開発を進めるために施設とやりとりをする担当者」のことです。
おそらくあなたは「治験のモニター」のことをあまり知らないと思うので、CROで働く治験の「モニター」についてまとめてみました。
CROで働く治験の「モニター」
- 「モニター」には、生涯転勤がない。
- 転勤がない代わりに、オフィスは東京、大阪、名古屋などの都心部に限られる。
- MRとしてのそれまでの経験が十分生かせる仕事である。
- 女性にはかなり人気の職種で、圧倒的に女性の方が多い。
- モニターを経験すると、治験企画や薬事業務、安全性情報業務など、様々な職種転換のキャリアプランがある。
- 出産や育児に関する支援制度が充実している会社が多い。
- 女性の多い業界なので、女性が生涯働きやすい環境が整備されている。
という感じですね。
基本的にCRO業界は、女性が多いので、中には、外資系の製薬企業に劣らないほど、女性が安心して長期に渡って働ける環境が整っているというCROもあります。
また、育児をしながら仕事を続ける女性を支援するために、「在宅勤務がOK」のCROもあり、30代〜40代だけでなく、「50代の女性」も長期に渡って働いているCROも普通にあります。
つまり、僕が何を言いたいかというと、MRに転職したら、女性でも「生涯に渡ったキャリアプランが描ける」ということです。
まとめ
女性MRへの転職戦略について紹介してきました。
- 女性だけどMRとしてやっていけるのだろうか?
- 医薬品業界に転職して、長期的にキャリアプランを描けるのだろうか?
- 全国転勤はしたくないんだけど大丈夫?
というあなたの疑問の回答になったでしょうか?
あなたがMR未経験者だからといって、女性MRに転職することに「ためらうこと」は全く必要ありません。
MRは、一般的な他の営業職から比べても、平均年収は高いですし、実績さえ出せば「30代の女性」でも年収1,000万円が可能な職種です。
MRに転職してMR経験を積めば「結婚、出産、育児」についても、あなたの考えたライフプランを選択することができますよ。
あと、もう一つ、MR未経験者である「あなたに役立つ記事」があります。
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