MRの転職活動において、「事前に知っておくべき面接のポイント」をまとめてみました。
面接は、「どれだけ事前準備をしたか」がとても大切なポイントで、準備が完璧であればあるほど、あなたの採用確率が上がっていきます。
自分の実績に自信があったとしても、「過去の経歴」と「当日勝負の面接」は別物ですので、しっかりと面接の準備をしてくださいね。
MRの転職活動では、面接における「行き当たりバッチリ」はないですよ!
この記事を参考に「どんな事前準備をしておいたら良いのか」を頭に入れた上で、心にゆとりを持って面接に挑んでください。
本気で転職活動をするあなたには、きっと役に立つ内容です。
目次
MRの転職に受かる面接の心得
MRは会話のキャッチボールが大切
まず最初に、面接の大前提についてお話します。
面接は、
- 採用担当者から質問されて
- あなたが的確に答え
- また、採用担当者から質問されて
- あなたが的確に答え・・・
を順番に繰り返していく「面接担当者主導の会話のキャッチボール」です。
この大前提を絶対に忘れないでくださいね。
MRは医師を相手とした営業職なので、相手の話をよく聞く姿勢を持って、ときに医師からの質問に対して的確に答えなければいけません、
つまり、MRの営業は「医師主導の会話のキャッチボール」で成り立っています。
面接担当者は「あなたがMRとしての適性を持っているかどうか」を面接中によく見ています。
ですので、面接は、あなたが一方的に自分が話したいことを話す場ではないので注意してくださいね。
あくまでも相手主導の会話のキャッチボールです。
ですので、相手が話している時に「あなたが話をかぶせて、相手の話を遮ぎって黙らせてしまうようなこと」は絶対にやってはダメです。
逆に、あなたが話している途中に相手が話をかぶせてきたら、あなたは話をやめるのが基本です。

面接で伝えるべきことは自己紹介と志望動機の2つ
MRの転職活動に限った話ではありませんが、転職活動の面接においては「自己紹介と志望動機の2つをしっかりと伝えられるか?」ということがすべてです!
「自己紹介と志望動機」のこの2つを面接でしっかり言えば、あとは何とかなるものです。
逆に、自己紹介と志望動機をしっかり伝えることができないと、希望の企業に採用されることはマジで難しいです。
ですので、本番の面接の場で自己紹介と志望動機をしっかり伝えるためには、事前の準備が大切なのです。
面接の当日、緊張であがってしまい、自己紹介や志望動機を話す場面でしどろもどろにならないためにも、バッチリと面接の準備をしておいてくださいね。
基本的に面接の流れは
- あなたから「自己紹介」を話す
- あなたから「志望動機」を話す
- 「あなたへの」質問や確認
- 「あなたから」企業への質問
という流れになりますので、最初の自己紹介と志望動機がしっかり伝われば、面接における早い段階であなたの印象はだいぶ良くなりますよ!
面接で話す自己紹介の準備
自己紹介のネタを事前に考えておく
面接において自己紹介は、必ず一番最初に聞かれることです。
採用担当者は、あなたの自己紹介を聞いて第一印象がだいたい決まってしまいます。
実際に、自己紹介がまともにできないと、面接が開始された早い段階で「この人は見送りだな」と見切りをつけられてしまい、そのあとに挽回することが難しくなってしまいます。

逆に、自己紹介で面接担当者を引きつけることができれば、面接の早い段階で
「この人は興味があるからいろいろ話を聞いてみよう!」
と好印象を与えることができますね。
ですので、面接担当者の心を掴むためにも、自己紹介についてしっかり準備することが大切で、「自己紹介の文面を面接の前にあらかじめ考えておくこと」がポイントになります。
それではここから、自己紹介の文面の事前準備の方法について紹介します。
自己紹介の文面を考える際は、まず最初の作業として「自分の過去の経歴」を徹底的に洗い出してください。
- 大学を卒業してから現在に至るまでの経歴や実績
- 様々なスキルや成功例など
を一度全部紙に書き出してみましょう。
過去の自分のキャリアをすべて書き出すことができたら、今度は転職希望先である「相手企業が必要としているキャリア、スキルとの接点」を探し出して整理します。
「自分にはこういう経歴があって、〇〇の実績があり、〇〇のスキルもあり、〇〇の強みも持っていて、アレもあってコレもあって・・・」
という感じに、洗い出した実績やスキルをただ単に過去のあなたの経歴を、年表のようにだらだらと順番に伝えていく自己紹介はNGです。
採用面接における自己紹介は「自分史の発表」の場ではありません。
ですので、あなたの過去の経歴をすべて満遍なく話す必要はないのです。
あくまでも面接における自己紹介は、「相手の企業が必要としている求められるキャリア」を中心に具体的に話していく必要があります。
あなたのキャリアについて全部話すのではなく、相手の企業のニーズにマッチする経歴や求められているスキルや実績だけを話せばOKです。
MRからMRに転職する場合の自己紹介
まずは、あなたが「MRからMRへの転職」をする場合の自己紹介の作り方です。
MRからMRへの転職の場合で「今まで担当してきた領域と、転職を希望する企業の主力領域が同じ」の場合は、その領域に関する経歴や実績を中心に話してください。
主力領域が同じ場合
- その疾患領域での売上実績、新規採用実績やスキル
- あなたのKOLとのつながり
- 研究会の立ち上げや講演会の運営経験など
転職先も、今の経験疾患領域が同じ場合は、上のような点をアピールする形で自己紹介を作り上げてください。
転職希望先の企業が知りたいのは、その専門領域において「あなたがどれぐらい即戦力となれるか?」ということです。
また、MRからMRへの転職で「経験してきた疾患領域が違う場合」でも、相手の企業との接点を見つけ出すことはできるはずです。
経験してきて領域が違う場合
- 担当エリアでの新規採用のための施策
- 地域連携になるようなMR活動
- 関連施設の医師を集めての勉強会
- 新薬発売時のプロモーションの工夫
- 大学病院や基幹病院の担当経験など
転職希望先のメインとなる疾患領域が、あなたが今担当している疾患領域と違う場合でも、今までやってきたあなたの実績やスキルを徹底的に洗い出してください。
もしも、個人でやってきた特別な活動がなかった場合は
- 「チームで行なった取り組み」
- 「うまくいった成功例で自分も一緒に取り組んで貢献した」
という「みんなで頑張りました!」的なエピソードでも構いません。
過去の経歴を徹底的に洗い出せば出すほど、自己紹介のネタがいろいろと見つかってきますよ!
異業種の営業からMRに転職する場合の自己紹介
異業種の営業からMRに転職する場合は「今まであなたがやってきた営業に関する実績の話」が中心になります。
異業種の営業からMRに転職する場合
- あなたの業界における具体的な営業実績
- 実際の売上達成経験や表彰された経験
- 顧客への信頼を勝ち取るためのあなたの工夫
- 新規取引をつけたときのエピソード
- 競合他社に負けないための取り組みなど
あなたのエピソードが具体的な話の方が、採用担当者の心にグサグサ刺さります。
そしてその話が、「より臨場感があって分かりやすい話」である方が、面接担当者側にとってはインパクトがあります。
異業種の営業からMRに転職する場合は、自分の過去の営業に関する実績を徹底的に洗い出して、MRで求められているスキルとの接点をもとに自己紹介を作り込んでいけばバッチリです。
自己紹介を練り上げて覚える
自分の過去の経歴や実績をとことん洗い出して、自己紹介を作り上げるためのネタを考え出したら、まずは自己紹介をWordに書き出してみて、自己紹介の全体の流れを確認してみてください。
そして
- 全体の構成におかしなところはないか?
- 相手が求めているスキルに合致している自己紹介になっているか?
を確認して必要に応じて修正してください。
こうして練りあがった自己紹介を今度は何度も口に出して繰り返し読んでみて、最終的には何も見なくても1分でスラスラと言えるように体の中に覚え込ませてください。
もしも自己紹介を話すのに3分以上かかるようだったら長すぎるので、もう一度自己紹介の内容について、全体の流れから見直してください。
面接が始まってからあなたが最初に話す内容は、おそらく「自己紹介」です。
ですので、「やたらダラダラと長い」と、面接担当者からの印象は最初からかなり悪くなってしまいます。

だからこそ、面接のスタートから印象を悪くしないためにも、手間を惜しまず自己紹介は何度も練り直して、1分でスラスラと話せるように作り込んでください。
そして何度も何度も読み直して、体の中に覚え込ませてくださいね。
面接が始まって最初の自己紹介の場面で、事前に練習したとおり、要点がまとまった自己紹介をスラスラ言えることができれば、相手からの第一印象はかなり良いはずです。
あなたにも自信が出てきて、その後の面接を落ち着いて乗り切ることができます。
自己紹介の作成ポイント
- 自分の過去の経歴や実績をとことん洗い出す。
- 相手の企業が求めているスキルとの接点をピックアップする。
- 自己紹介をWordに書き出してみて、全体の流れを確認して修正する。
- 何度も口に出して繰り返し読んでみる。
- 何も見なくても1分でスラスラと言えるように覚え込む。
面接で話す志望動機の準備
面接においては、「志望動機」は自己紹介と同じぐらい重要なので、こちらも自己紹介と同様に準備が大切ですね。
志望動機についても、面接する相手の企業に合わせて事前に作り込む必要があります。
ただ、志望動機はあくまでも、まずは自己紹介ありきなので、自己紹介を先に作り上げてから志望動機を考えてくださいね。
- 自己紹介で「あなたの経験や実績」を話す。
- だから「この経歴を活かして御社に入社したい!」
- 私の経験を活かして「御社に入社してこういうことをしたい!」
という流れになります。
あくまでも自己紹介の延長線上に志望動機があるのです。
自己紹介があった上で「〇〇な自分だから、〇〇の御社を志望した!」というストーリーになります。

自己紹介のストーリーと志望動機のストーリーがつながっていないと、あなたの話の中に矛盾が生じてしまいます。
自己紹介と志望動機が矛盾していると、採用担当者から何かと突っ込まれて撃沈してしまう可能性がありますので十分気をつけてくださいね。
また、志望動機を作成する際は、相手の企業をとことん研究して、相手の企業の方向性、雰囲気、必要としている人材を徹底的に調べて、あなたの自己紹介のストーリーとの接点を見つけることが大切です。
あなたの過去の経歴があり、「だから御社に入社して〇〇について貢献したい」という流れの構成になります。
志望動機の作成方法については、別に詳しく紹介した記事があります。
この記事の最後に紹介していますので、宜しかったら参考にしてください。
面接の当日の注意点
面接における見た目の印象
面接におけるあなたの第一印象はとても大切です。
特に、MRは営業職なので面接担当者からは、見た目も重要視されます。
見た目の印象で大切なのは、まずは清潔感ですね。
男性女性問わず、清潔感が大切です。
面接前のチェック
- 髪型はきちっと整っているか?
- スーツの襟が跳ねていない?
- ネクタイは曲がっていないか?
- カバンはビジネス用のカバンか?
- 男性の場合、無精ヒゲが生えていないか?
- 女性の場合、厚化粧になっていないか?
など、見た目はとても大切です。
MRからMRへの転職の場合は、MR現役なので「MRとして適した見た目」についてあまり問題はないと思いますが、異業種の営業からMRに転職を希望する人の場合は要注意ですよ。
MRは医師を相手にした「結構お堅い仕事」なので、あまり砕けた雰囲気のスーツ姿は良くありません。
あなたの今いる業界で基準を考えるのではなく、医師を相手にしたお堅い雰囲気でコーディネートしてくださいね。
面接が始まる前の行動
面接については、今さら話す内容ではありませんが、絶対に遅刻はしないでくださいね。
遅刻をしない方法は、「十分にゆとりをもって現地に行くこと」です。
私は5回の転職経験がありますが、過去に行なってきた面接はすべてゆとりを持って、面接開始の20~30分前には、現地に着くようにスケジュールを組んで行動してました。
こうすることによって、突然の電車の遅れや多少のトラブルが起きても、面接開始時間には間に合うはずです。
仮に現地に早めに到着したら、会社が入っているビルを確認し、事前にトイレにも行っておきます。
そして、僕の場合は、面接開始前に時間のある限り、何度も何度も自己紹介と志望動機をブツブツと繰り返し、万全の態勢を整えておきます。
ただ、何かしらの理由で、面接開始時間にどうしても遅れてしまう場合は、必ず電話を入れてください。
たとえ1分でも遅刻は遅刻なので、遅れてしまいそうな場合は、迷わず連絡を入れてください。
また、現地に早く着いた場合でも、その会社に入って受付をするのは5分前です。
面接する会社が早く着いたからといって、早めに受付をするのはNGです。

あと注意して欲しいのは、面接前にタバコを吸うのは厳禁です。
タバコを吸わない人には、すぐに臭いで分かってしまうので、面接担当者がタバコ嫌いな場合は、マイナスのイメージを与えてしまいます。
MRの仕事は病院回りで、健康に関連した産業なので、ホントにタバコにはうるさいと思ってくださいね。
面接が始まったら
面接が始まり面接の部屋に入ったら
- 「失礼します」
- 「宜しくお願いします!」
という挨拶を絶対に忘れないでください。
面接後は当然ですが
「ありがとうございました!」
と面接担当者に時間をもらったことにお礼を言います。
これらの挨拶を絶対に忘れてはいけませんし、MRが病院に訪問して医師と面談するときも基本中の基本です。
そして、面接中はなるべく笑顔を心がけてください。
最初の挨拶から笑顔を見せることで、相手に好印象を与えることができます。
笑顔は人を和ませるので、面接の場の雰囲気を和ませるには笑顔は効果的ですよ!
ただ、面接中に面接者との会話で和んだとしても、いきなり初対面の面接担当者に馴れ馴れしい態度を取るのはNGです。
まとめ
MRの転職活動において、面接は「自己紹介と志望動機」の2つが勝負になります。
自己紹介と志望動機の2つを完璧に準備して、面接の当日は堂々と言い切ってくださいね。
特にあなたの「自己紹介」は、面接における会話のすべての軸となるので一番大切です。
何度も何度も繰り返し読んで練習して、自己紹介を1分でスラスラ話せるように準備して本番に挑んでください。
あと、僕は、転職エージェントに登録して、転職エージェントの担当者に、模擬面接をしてもらいました。

面接の本番前に、第三者にあなたの自己紹介や志望動機を聞いてもらうことは、あなた自身にとってかなりのプラスです。
MRの転職活動を成功させるためには、やはり信頼のできる転職エージェントへ登録することが一番ですね。
また、転職エージェントに登録することによって、あなたに適した様々な案件を紹介してもらえる可能性がありますので、転職エージェントへの早めの登録をオススメします。
この記事では、面接における自己紹介の作成方法を中心に紹介しましたが、「志望動機の作成方法」については、別に詳しく紹介した記事がありますので、よかったら次の記事も参考にしてみてくださいね↓↓↓
-
-
MRの転職に成功する志望動機の作り方!究極の志望動機の作成術
MRの転職を成功させるための「志望動機の作り方」を紹介します。 といっても、「志望動機の文例」をだらだらと紹介するのではなくて、もっと根本的な「志望動機の作り方」についての話です。 MRの転職で採用担 ...
続きを見る
また、「MRの転職の面接で出る質問の傾向と対策」について紹介した記事もありますので、こちらも参考にしてみてください。
-
-
MRの転職に成功する志望動機の作り方!究極の志望動機の作成術
MRの転職を成功させるための「志望動機の作り方」を紹介します。 といっても、「志望動機の文例」をだらだらと紹介するのではなくて、もっと根本的な「志望動機の作り方」についての話です。 MRの転職で採用担 ...
続きを見る