MRの転職の面接で「よくありがちな質問」と「その対策」について集めてみました。
あなたが面接に挑む前に心配するのは「どんなことを聞かれるのだろうか?」ということですよね。
僕が今まで経験してきた面接で「聞かれた質問」を参考にして
- 質問の具体的な内容
- 質問に答えるための姿勢
の両方についてまとめてみました。
僕は今は、面接をする側の立場にもいます。
なので「面接をされる側」と「面接をする側」の両方の体験をもとにいろいろと書いているので、ぜひ参考にしてください。
事前に面接における質問の傾向と対策を考えておいて、面接の本番に挑む前の心の準備をしておいてくださいね。
目次
面接で聞かれる質問に対する返答の前提と注意点
面接での質問に答える姿勢
まず最初に、面接の大・大・大前提として「質問された内容の答え」を答えるという当たり前のルールを絶対に守ってくださいね。
MRの転職の面接では、営業としての「人とのコミニケーション能力」を見られています。
- 相手の質問をしっかりと聞いて
- 的確な答えを話す
という当たり前のような「会話のキャッチボール」となる一連の流れを必ず守ってください。
会話のキャッチボールになっていない例
- 質問された内容と「違う内容」の話を答える。
- 聞いていない「余計な事」まで話し出す。
このような「会話のキャッチボールのできない人」は、MRとして失格の烙印を押されてしまいます。
こんな当たり前の話なのですが、面接となると「質問に対して的確に答えること」ができない人がいるのです。
おそらく、会話のキャッチボールにならなくなってしまう原因は、
- 緊張していて質問の意図をよく理解していなかった場合
- 話の前置きを長く話しすぎて、結局結論となる答えを言わなかった場合
が考えられます。
ですので、質問に対して的確に答えるためには、まずは相手の話をよく聞くことです。
もし面接相手の質問の意図が分からない場合は、僕は確認の意味で
「それは、〇〇という意味でしょうか?」
と念のため聞いています。
そして、さらに、「質問された内容には端的に答えること」を心がけてくださいね。
質問の答えに関連している話をだらだらと長く話してはいけません。
転職の面接は、あれもこれも頭に浮かんだことをすべて話す場ではないのです。
質問された内容について端的に、そして、的確に答えればOKです。

また、面接中は、質問されたら相手の目を見ながらなるべく笑顔で返答してください。
面接中は、最初から最後までなるべく終始笑顔でいることが望ましいです。
面接担当者は、MRとして病院に訪問して医師と面談する時のあなたの適性を見ていますからね。
面接で質問に答える際の注意点
面接中はとにかく会話のキャッチボールが大切です。
ですので、面接担当者の質問の内容は最後まで終わってないのに、あなたが途中から「話をかぶせて話し出すこと」はNGです。
逆にあなたが話している時に相手か質問してきたら、あなたは話を止めて相手の質問を聞いてください。
また、面接担当者から欠点や嫌みな質問をされたり、議論になるような話の展開になっても、感情的にムキになって反論するのはNGです。
あくまでも面接担当者があなたの価値を判断する立場にありますので、冷静になって欠点も素直に認め、反論もせずに笑顔で返すのが基本です。

あと、面接担当者から質問されてあなたが質問に返答した後、採用担当者がコメントをすることがあります。
「それはつまり〇〇ということですね」
とか
「その点はうちの会社でも〇〇で今後も取り組んでいく予定です」
というような感じです。
この場合は、相手の話をしっかりと聞く姿勢を持ち、うなずいたり、時には
「そうですね!」
とあいづちを打ちましょう。
相手の話を聞く姿勢があるかないかを、MRの適正として見られています。
面接中の質問の流れを有利にする
面接中の質問の流れを知る
面接中の質問に関する大まかな流れは次の通りです。
面接中の流れ
- 自己紹介を話してください
- 志望動機を話してください
- 自己紹介と志望動機に関する質問
- 職務経歴書に関する質問
- 履歴書に関する質問
- その他の質問
- あなたからの質問
これを見てみると、「1.自己紹介」~「5.履歴書に関する質問」までは、あなた自身が作成した「自己紹介と志望動機」に関する内容がほとんどです。
つまり、これは何を意味するか言うと、「あなたが自己紹介と志望動機をどう作りこむか?」によって、相手から引き出す質問をコントロールすることが可能なわけです!
ですので、面接の序盤で「自己紹介や志望動機」の中で、あなたの実績に関連したアピールの話をガッツリすることによって、面接の展開の主導権をあなたが握ることになり、面接が有利に進みます。
MRの転職に関しては、面接の一つ目の質問でいきなり
「なぜ今の職場をやめるのですか?」
と突然聞いてくることはまずありません。
面接の序盤は、間違いなく「あなたの強み、スキル、実績」に関する話からスタートです。
基本的に面接官は、あなたの自己紹介や志望動機を聞いた後に、職務経歴書を見ながらあれこれ質問してくることが多いです。
ですので、「自己紹介と志望動機」に関しては、十分過ぎるぐらい事前準備が大切になります。

自己紹介と志望動機をどう作り込むか?
「自己紹介と志望動機」をガッツリと事前準備しておくことが、実は面接における一番の質問対策になるという話をしました。
そこで具体的な「自己紹介と志望動機」の作り方の話ですが、まず、「自己紹介と志望動機」を作る際には、ストーリーに一貫性を持たせてください。
「自己紹介と志望動機にストーリーに一貫性」って何?って思うかもしれませんが、話は単純です。
- 「自分は〇〇の実績とスキルがある(自己紹介)」だから
- 「御社で〇〇のスキルを活かして貢献したい(志望動機)」
というストーリーです。
ストーリーに一貫性を持たせることによって、採用担当者の納得度が上がるだけでなく、採用担当者からの質問に対する返答も、一貫性を持った返答になります。
特に、職務経歴書に記載してある「自己紹介」と、履歴書に記載してある「志望動機」について、面接でのあなたの話と矛盾していると、終始質問攻めで突っ込まれてしまい、MRの転職活動が撃沈してしまいます。
ですので、MRの転職活動を成功させられるかどうかは、「自己紹介と志望動機」にかかっています。
この2つがしっかりと言えたうえで、「自己紹介と志望動機」に関する面接担当者から深堀りの質問に、具体的なエピソードを答えられたら、面接はほぼOKです。

つまり話をまとめると
面接で重要視される点
- 自己紹介と志望動機について一貫性のストーリーを持ってしっかりと話す
- 自己紹介と志望動機に関する質問についてしっかりと具体的な話を答える
面接で聞かれる重要な質問のやりとりはこの2つだけですね。
これ以外の質問は、MRの転職としてのお決まりの儀式のような質問であり、無難な返答をしておけばOKです。
「自己紹介で志望動機」がしっかりと言えて、その深堀に関する質問への返答ができたら、後の残りの質問では、地雷を踏まないように無難な返答をしておけば問題ありません。
あなたの面接での合否は、「自己紹介と志望動機の2つでほぼ決まってしまう」と言っても言い過ぎではありません。
ただ、「自己紹介と志望動機」に関連する質問以外の「儀式的な質問」に対して、地雷を踏むような返答をしてしまうと、せっかく自己紹介と志望動機がうまくいってもアウトになってしまいます。
ですので、MRの転職活動における面接での儀式的な質問について、事前に具体的な質問と対策をいくつか紹介しておきますね。
面接における具体的な質問と対策
この質問はMRの転職に限らず、中途採用の面接ではよく聞かれる質問です。
これは「誰でも聞かれる儀式のような質問」なので、無難な返答で乗り切ってください。
間違っても、今の職場の人間関係の不満は言ってはダメですよ。
今の職場の人間関係は、採用担当者には分からない話なので、「あなたにも問題があるのではないか」と思われてマイナスの印象を与えてしまいます。
「残業が多い」「業務がキツイ」という返答もあまり印象が良くありません。
転職希望先のMRの現場でも、場合によっては残業もあれば、時にはキツイ業務もある訳なので避けた方が良いです。
「今の職場ではやりたい仕事ができない、あるいは、させてくれない」も微妙です。
面接担当者からは
- 「自分のやるべきことをしっかりとやってきたのか」
- 「そもそもそこまでこの人は認められていなかったのではないか」
- 「社内でのキャリアアップの道は考えなかったのか」
などと思われて、あまり印象が良くありません。
「なぜ、今の会社をやめたいのか」については、前向きな理由を返答するのがベストです。
あなたが話した「志望動機につなげていく」のが理想的です。
- 「MRとして新しい領域にチャレンジしたい」
- 「MRの経験を増やすため新薬の発売にたずさわってみたい」
- 「もっと様々な角度からMRとして疾患と治療の専門知識を身につけたい」
もし、CSOが転職希望先なら
- 「MRとしていろいろな領域を経験して勉強していきたい」
みたいな感じでOKです。
この手の質問には、無難な返答で乗り切ってください。

この質問も、MRの転職に限らず、面接ではよく聞かれる質問です。
まず、「特にありません」という返答はNGです。
どんなに実績やスキルの高い人でも、何もかもがうまくいっているわけがないので、誰にでもミスや失敗はあるはずです。
「私にはミスや失敗はありません」では、現状分析のできない人と面接担当者から思われてしまいますよ。
また、失敗談については、他人が絡んだ他人のせいになるようなミスではなく、「明らかに自分のミスによる失敗談」を話してください。
その失敗によって、「失敗の後、どういう対処をしたか」「その失敗はどういう教訓になったか」を話せばOKです。
僕が面接で聞かれたら答える「無難で具体的な失敗談」の例を紹介します。
「無難で具体的な失敗談」の例
ある医師に、研究会の会場の案内状について、間違って違う研究会の案内状を届けてしまいました。しかも、そのミスに気づいたのが当日だったので、仕方なく昼休みの時間帯に医師の自宅まで行って、謝って正しい案内状に差し替えてもらいました。
という失敗談です。
そして、
「その失敗をしてから、医師に渡す案内状はよく確認する習慣をつけました」
という感じで話します。
ホント、この程度の話で十分なので、用意しておきましょう。
この質問も、MRの転職に限らず、採用担当者がマニュアルのように聞いてくる質問です。
自分を客観的に分析できているかどうかを見ている質問ですが、正直なところ、これも無難な答えでOKです。
無難な返答をしておけば、この質問に対する答えが採用の合否に及ぼす影響はほとんどありません。
無難な回答とは
- 短所が長所の裏返しになっていること
- 短所と言いながらも、よく聞くと短所ではないこと
ということです。
具体的な例で話してみます。
「長所と短所」の例
私の長所は、何事も計画を立てて行動できることです。1ヶ月の行動について目標立てたら、それを1週間ごとの落とし込んで、最終的に1日のスケジュール、やるべきことまで落とし込んで実行しています。
私の短所は、逆に几帳面なところです。細かく計画を立てて念入りに準備し過ぎるくせがあり、スケジュールや訪問計画も詰め込み過ぎることがあります。
このように、あなたが長所を言ったあと、「だからこういう短所がある」という裏返しの展開が理想的です。
結局、話している内容は同じで、長所と短所という切り口に従って同じ話を話しているだけですね。
「え~?こんなんでいいの?」
って思いましたか?
そうなんです、こんなんで大丈夫です。
なぜなら、自己紹介と志望動機が面接でしっかりと言えていれば、このあたりの質問への返答は無難な話でOKだからです。
質問「将来結婚したらどうしますか?」
この質問は、MRの転職の場合、女性に対してよく聞かれることがあります。
また、もしあなたがすでに結婚している場合は
「将来お子さんが生まれたらどうしますか?」
と聞かれることもあります。
質問の内容がプライベート的な話なので、最近ではセクハラな問題もあり、あまり聞かれることはなくなりましたが、聞かれる可能性は十分にあります。
人事の担当者は、「あまりプライベート的な質問はしない」という意識があるので、あなたの結婚や出産について聞いてくることはありませんが、「MRの営業本部系の責任者」が質問してくることがあります。
ただ、この質問の意図は、MRの統括責任者から見て
「あなたを採用したいから、一応聞いておきたい」
という、かなり前向きの質問です。
「ぜひこの人には長く働いて欲しい」という気持ちの表れなのです。
もしも、あなたの方で「結婚したり、出産した後、継続して働けるかどうか不安」ということでしたら、
「ウチの会社なら様々な制度がしっかりと運用されているので大丈夫ですよ!」
とあなたに伝えるための質問かもしれません。
こういった質問には大人の対応で、
「将来、仮に結婚したとしてもMRとして御社で働きたいです!」
と無難に答えておきましょう。
場合によっては
「出産後も働ける環境ならば、ぜひ継続して働いていきたい!」
ということも伝えてください。
あなたの「働きたい」っていう気持ちは、結婚や出産までの期間限定ではないことを伝えればOKです。
その点さえ伝えれば、それ以上は何も言う必要はないし、採用担当者からもそれ以上聞いてこないでしょう。
質問「年収の希望額は?」
面接の終盤に「希望の年収額はありますか?」とストレートに聞かれることがあります。
この質問に対しては
「現状維持できればありがたいですが、御社の規定に従います」
という、これまた無難な返答をしておきましょう。
仮に年収アップを望んでいる場合は
「〇〇万円が理想ですが、あくまでも理想ですので、給与に関しては、御社の規定に従います」
といった感じに、あくまでも「御社の規定に従う」という視点で返答してください。
面接はあくまでも「あなたを採用する価値があるかどうか」を企業側が見る場ですので、年収交渉の場ではないことを頭に入れておいてくださいね。
質問「他社にも応募してますか?」
これも面接の終盤でよく聞かれる質問で他社の応募状況を確認するための質問です。
他社の応募状況については、正直に言ってもOKです。
何社かを同時に並行して転職活動することはよくある話で、企業側もその点については悪い印象はありません。
また、何社かを同時に受けているということで、企業側にも転職の本気度が伝わります。
あなたがもし「企業側にとって欲しい人材である」と判断された場合、競合会社も受けていることが分かれば、それなりに条件を上乗せして出してくる可能性もあります。
面接の最後のあなたからの質問
面接の最後のあなたからの質問は考えておく
企業側からの質問がすべて終わると、最後はあなたからの質問の時間です。
「何かご質問はありますか?」
と聞かれるので、あなたからの質問を事前に準備しておいてください。
「特に質問はありません」はNGです。
これでは、「やる気がない」とか「事前準備がない」と思われてしまいます。
事前に転職希望先の企業のホームページをくまなくチェックして、無難な質問を「2つほど」考えておくのが望ましいです。
質問の内容は、「難しすぎず、簡単すぎず」が良いです。
さらにできれば「イエスかノーか」で答えられる質問が無難です。
例えば、
「御社の製品は〇〇領域がメインですが、今後もしばらく〇〇の領域をメインでやっていく方針ですか?」
のような質問ですね。
面接であなたからしてはいけない質問
あなたからの質問で、「してはいけない質問」があります。
面接担当者にしてはいけないNGの質問は、「細かい福利厚生やMRに関する手当の金額など」待遇面ばかりの質問です。
このような質問は、内定が出た後に転職エージェントを通して聞けば良い質問です。
面接のときにやたらとMRの待遇面の話ばかり質問してしまうと、採用担当者から敬遠されてしまい、「面倒くさいやつ」と思われてしまいますよ。
同じように、残業や休日についても、面接の時に根掘り葉掘り聞くのは良くないです。
これも内定をもらってから転職エージェントを通して聞けばOKです。
企業側は内定者には親身になって答えてくれるので、内定をもらった後にいろいろ聞いてみてくださいね。
まとめ
MRの転職の面接で大切なことは「自己紹介と志望動機」です。
「自己紹介と志望動機」についてしっかりと準備をして、しっかりとアピールすることができれば、面接中のメインの話題や質問を「あなたの自己紹介と志望動機」にすることが可能です。
そうすればおのずと、面接中に聞かれるあなたへの質問は「自己紹介と志望動機」に関する深堀りの質問になるので、あなたが面接で聞かれる質問についてあまり心配することはなくなります。
そして、「自己紹介と志望動機」に関する話題以外の残りの質問については、明るく笑顔で無難に返答すれば問題ありません。
MRの転職面接では、あくまでもアピールするのは「自己紹介と志望動機」だということを意識してくださいね。
あと、僕は、転職活動をするとき、転職エージェントの担当者から「自己紹介と志望動機」について、「いろいろと質問してもらって答える練習」をさせてもらいました。
転職エージェントの担当者からの事前の練習は、いわゆる「模擬面接」のようでとても役に立ちました。

また、転職エージェントによっては、あなたがMRとして転職を希望する企業で、「過去に面接者が聞かれた質問」について教えてもらえることがあります。
面接する企業によって、聞かれる質問の傾向やクセがあるので、転職エージェントの担当者からの事前の情報を参考にするのも良いですね。
転職エージェントに登録することによって、あなたの面接に有利な情報が入るだけでなく、あなたに適した様々な案件を紹介してもらうことができますよ!
また、「MRの転職に受かる面接のポイント」について詳しく紹介した記事もあります。
面接における「自己紹介の作り方」も紹介していますので参考にしてください↓↓↓
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